当法人が運営する施設「かりいほ」の利用者が、平成29年10月6日に起こした事件から一年が過ぎようとしています。
被害者様、またそのご家族の皆様には、癒されない深い悲しみの続いている事を、私たち法人役員施設職員全員は、胸に刻み、厳粛な気持ちでこの日を迎えようとしております。
当法人・施設では、二度とこのような事件が起きることのないよう、事件後直ちに原因の究明と再発防止策を検討し、順次実施してまいりました。
まず、利用者様の微妙な心情や行動の変化を日々適切に受け止める支援を心がけ、その変化には早急に対応できるよう、職員間で情報共有する時間を増やしました。また、定期的な見回りを増やし、一層充実した支援に努めております。
さらに、リスクマネジメント委員会を立ち上げ、適正な支援について検討を重ね、順次実施しています。利用者様と職員の間の信頼関係を一層高めるよう心がけ、日々の努力を続けてまいりました。また、実際に無断外出が起こった場合に備え、早期発見・早期対応が取れるよう屋外センサーや防犯カメラを設置いたしました。
この間、被害者様、そのご家族の皆様、また近隣住民の皆様のお気持ちを考え、対外的な活動も自粛して参りました。
当事件の刑事裁判は、まだ始まっておりませんが、今後の推移を見守ってまいりたいと思います。
一年を迎えるにあたり、あらためて、私たち法人役員施設職員は、哀悼の気持ちを持ち続け、一丸となって適切な施設運営・利用者支援に取り組んで参りたいと考えております。
社会福祉法人 紫野の会
理事長 瀬上清貴